退職金5,000万円は、上場企業の社長・代表取締役クラスや、長年経営に携わった役員に見られる水準です。退職所得控除を差し引いても退職所得が非常に大きくなり、所得税の累進税率の影響が顕著に表れます。

勤続35年の場合、退職所得控除は1,850万円で、退職所得は1,575万円(課税対象787.5万円)。所得税率23%が適用され、税金は約142万円(手取り率約97.2%)。勤続20年の場合は控除額800万円、退職所得2,100万円(課税対象1,050万円)で、税金は約209万円となります。

5,000万円規模の退職金を受け取る場合、専門家チームとの連携が不可欠です。(1)税理士による最適な受け取り方の設計(一時金・年金の併用比率)、(2)ファイナンシャルプランナーによるリタイアメントプラン作成、(3)相続・事業承継に詳しい弁護士や税理士との連携——を総合的に進めることで、手取りの最大化と資産の次世代移転を両立させましょう。退職後の生活設計では、年金受給開始年齢の繰り下げ(最大75歳、84%増額)も有力な選択肢です。