退職金4,000万円は、大企業の常務・専務取締役クラスや、外資系企業のパッケージ(退職パッケージ)として提示される水準です。退職所得の金額が大きく、税率20〜23%帯にかかるケースが増えます。

勤続35年の場合、退職所得控除は1,850万円で、退職所得は1,075万円(課税対象537.5万円)。税金は約91万円で手取り率は約97.7%です。勤続20年の場合は控除額800万円、退職所得1,600万円(課税対象800万円)となり、税金は約143万円に達します。

退職金4,000万円を受け取る際の実務的なポイントとして、(1)「退職所得の受給に関する申告書」を必ず勤務先に提出すること(未提出だと20.42%の源泉徴収が行われ、確定申告が必要)、(2)確定申告で他の所得との損益通算はできないこと(退職所得は分離課税)、(3)退職金にかかる住民税は翌年ではなく退職時に特別徴収されること——を押さえておきましょう。