昇給と手取りの仕組み
昇給額がそのまま手取りに反映されない理由
昇給すると年収が増えますが、その全額が手取りに反映されるわけではありません。所得税・住民税・社会保険料がそれぞれ増加するためです。これらの負担増を差し引いた金額が、実際の手取り増加額となります。
2026年税制での計算ポイント
- 基礎控除:95万円(2025年改正で引き上げ)
- 給与所得控除:最低55万円〜(収入に応じて段階的に増加)
- 所得税:累進税率(5%〜45%)+ 復興特別所得税2.1%
- 住民税:所得割10% + 均等割5,000円
- 社会保険料:健康保険約10% + 厚生年金18.3%(折半後は約15%)+ 雇用保険0.6%
限界負担率とは
限界負担率とは、追加で得た収入のうち税金・社会保険料として差し引かれる割合のことです。例えば限界負担率が30%なら、1万円の昇給のうち3,000円が税金・社保に消え、手取りは7,000円増える計算になります。年収が高くなるほど所得税の累進税率が上がるため、限界負担率も高くなります。
社会保険料の等級変動に注意
社会保険料は「標準報酬月額」に基づいて決定されるため、昇給によって等級が変わると保険料が大きく変わることがあります。特に等級の境界付近の年収では、わずかな昇給で社保負担が一気に増えるケースもあります。