新社会人の手取り完全ガイド【2026年版】

最終更新: 2026年3月

初任給の手取りはいくら?天引きの仕組みから2年目の変化まで、新卒で知っておくべきお金の知識を初任給手取り計算ツール付きで徹底解説します。

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初任給の手取り、いくらもらえる?

額面と手取りの違い

会社から提示される「月給○○万円」は額面(がくめん)と呼ばれる金額です。実際に銀行口座に振り込まれる手取りは、ここから社会保険料や税金が天引き(控除)された後の金額になります。

一般的に、手取りは額面の約75〜85%です。額面22万円なら手取りは約18〜19万円が目安です。

給与明細の見方

毎月受け取る給与明細は、大きく「支給」と「控除」に分かれています。以下は額面22万円の場合のイメージです。

給与明細(イメージ)- 額面 220,000円の場合
【支給】
基本給 220,000 円
【控除(天引き)】
健康保険料 -10,890 円
厚生年金保険料 -20,130 円
雇用保険料 -1,320 円
所得税 -3,770 円
住民税 0 円(1年目はゼロ!)
差引支給額(手取り) 183,890 円

初任給の全国平均(2025年データ)

大卒
約22.8万円
手取り目安: 約18.5万円
大学院卒
約26.0万円
手取り目安: 約21.0万円
高卒
約18.5万円
手取り目安: 約15.5万円

※ 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より。手取り目安は東京都・22歳の場合の概算です。

初任給の手取り計算ツール

月額手取り(概算)
-
項目月額
4月は住民税がかからないので手取りが多い!
住民税は前年の所得に基づいて課税されます。新卒1年目は前年に給与所得がないため、入社した4月から翌年5月まで住民税はゼロです。2年目の6月から天引きが始まります。
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1年目の手取りスケジュール(月別)

入社してからの1年半で手取りがどう変わるか、月別のスケジュールを確認しましょう。

時期 イベント 手取りへの影響
4月 入社・初任給 住民税なし。手取りが1年で最も多い月のひとつ。
5月 2回目の給与 住民税なし。引き続き手取りは多め。
6月 住民税開始...ではない! 1年目は前年所得がないため住民税はゼロ。周りの先輩は住民税で手取りが減る時期。
7月 夏のボーナス(寸志の場合も) 入社3か月では満額支給されないことが多い。寸志(5〜10万円程度)の会社もある。
10月 社会保険料の改定 4〜6月の給与で標準報酬月額が見直される。入社年は変動なしの場合が多い。
12月 冬のボーナス + 年末調整 初の満額ボーナス。年末調整で生命保険料控除等があれば所得税の還付も。
翌4月 昇給 多くの会社で基本給がアップ。ただし翌月からの昇給額は数千円〜の場合が多い。
翌6月 住民税開始! 手取りが月1〜2万円減少。前年(入社年の4〜12月)の所得に基づく住民税の天引きが始まる。
注意:2年目の6月は「手取りが減った!」と驚く新社会人が続出するタイミングです。昇給があっても住民税の天引き開始で相殺され、実質的に手取りが減ることがよくあります。あらかじめ心構えをしておきましょう。

知っておくべき天引きの正体

給与明細の「控除」欄に並ぶ項目は、すべて意味のある負担です。それぞれの役割を理解しましょう。

健康保険料 医療

病院での自己負担を3割に抑えてくれる制度。風邪でも手術でも、医療費の7割は健康保険がカバーしています。

負担率: 約5%(都道府県により異なる、労使折半)

厚生年金保険料 年金

将来の年金の積立。会社員は国民年金に加えて厚生年金にも加入するため、将来もらえる年金額が多くなります。

負担率: 9.15%(18.3%の労使折半)

雇用保険料 失業対策

失業した際のセーフティネット。万が一会社を辞めたとき、失業保険(基本手当)を受給するための保険です。

負担率: 0.6%(一般事業の労働者負担分)

所得税 国税

収入に応じて国に納める税金。日本の所得税は累進課税で、稼ぎが多いほど税率が上がります。新卒の場合は税率5%の区分に収まることがほとんどです。

税率: 5%〜45%(累進課税、新卒は通常5%)

住民税 地方税

住んでいる市区町村と都道府県に納める税金。前年の所得に基づくため、1年目はゼロ。2年目の6月から天引きが始まります。

税率: 一律10%(所得割)+ 均等割5,000円/年
介護保険料について:40歳以上が対象のため、新社会人は支払い不要です。40歳の誕生月から給与天引きが始まります。

新社会人がやるべきお金のこと

社会人1年目から始めておくと将来大きな差がつく、お金の3つのアクションを紹介します。

  • 1

    つみたてNISA(月1万円から)

    2024年からの新NISAでは、つみたて投資枠で年間120万円まで非課税で投資できます。月1万円(年12万円)の少額からでもOK。20年間の運用で元本240万円が約400万円に成長する可能性も。早く始めるほど複利の効果が大きくなります。証券口座の開設は無料で、ネット証券なら最短翌日から取引可能です。

  • 2

    ふるさと納税(1年目でもできる)

    自己負担2,000円で地域の特産品がもらえる制度。1年目でもできますが、控除上限額は年収(4月〜12月の9か月分)で決まるため少なめです。年収の目安がわかる秋以降に行うのが安全。ワンストップ特例制度を使えば確定申告は不要です。5自治体以内に収めましょう。

  • 3

    年末調整の書き方を覚える

    12月頃に会社から配られる年末調整の書類。「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」は全員提出が必須です。生命保険や医療保険に加入している場合は「保険料控除申告書」も提出すると所得税が還付されます。わからなくても会社の総務・人事部に聞けば教えてもらえるので、初年度は勉強のつもりで取り組みましょう。

よくある質問(FAQ)

初任給の手取りが想像より少ないのはなぜ?
額面から健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料・所得税が天引きされるためです。額面22万円の場合、手取りは約18〜19万円になります。ただし1年目の4月〜翌5月は住民税がかからないため、2年目以降よりは手取りが多くなります。まずは給与明細をしっかり確認し、各項目の意味を理解しましょう。
2年目に手取りが減るって本当?
本当です。2年目の6月から住民税(前年の所得に基づく)の天引きが始まるため、月1〜2万円ほど手取りが減ります。昇給があっても住民税の増加分で相殺されることが多く、「去年より手取りが減った」と感じるケースがよくあります。あらかじめ知っておけば驚かずに済みます。
新卒でもふるさと納税できる?
はい、1年目からふるさと納税は可能です。ただし控除上限額は年収に応じて決まるため、入社初年度は年収が少ない(4月〜12月の9か月分)ぶん上限額も低くなります。年収の目安がわかってから、秋以降に行うのが安全です。ワンストップ特例制度を使えば確定申告なしで控除を受けられます。

【免責事項】

本ページの計算結果・解説内容はあくまで概算・一般的な情報であり、個別の事情により異なる場合があります。

  • 計算結果は概算です。実際の手取り額は会社の給与体系・手当・控除項目により異なります。
  • 本ページの利用により生じた損害について、当サイトは一切の責任を負いません。
  • 正確な金額は勤務先の給与明細や、税務署・年金事務所にてご確認ください。
  • 税率・料率・制度内容は2026年3月時点のものです。

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