退職金手取り計算シミュレーション【2026年最新】

最終更新: 2026年3月

広告スペース(728x90)

退職金情報を入力

計算結果

退職金手取り額
-
項目金額
広告スペース(300x250 / レスポンシブ)

退職所得控除の仕組みを徹底解説

退職金は、長年の勤務に対する報酬として支払われるものであり、税制上も優遇措置が設けられています。通常の給与所得とは分離して課税される「分離課税」方式が採用されており、退職所得控除1/2課税という2つの優遇措置により、税負担が大幅に軽減されます。

退職所得控除額の計算方法

退職所得控除額は、勤続年数に応じて以下のように計算します。

  • 勤続年数20年以下:40万円 × 勤続年数(最低80万円)
  • 勤続年数20年超:800万円 + 70万円 ×(勤続年数 − 20年)

たとえば、勤続年数ごとの控除額は以下の通りです。

  • 勤続10年:40万 × 10 = 400万円
  • 勤続20年:40万 × 20 = 800万円
  • 勤続25年:800万 + 70万 × 5 = 1,150万円
  • 勤続30年:800万 + 70万 × 10 = 1,500万円
  • 勤続35年:800万 + 70万 × 15 = 1,850万円
  • 勤続38年:800万 + 70万 × 18 = 2,060万円

勤続20年を超えると、1年あたりの控除額が40万円から70万円に増加するため、長期勤続者ほど大きな税制優遇を受けることができます。これは、日本の終身雇用文化に基づいた制度設計です。

課税退職所得金額の計算

退職金から退職所得控除を差し引いた後、さらに1/2を乗じた金額が課税対象(課税退職所得金額)となります。

課税退職所得金額 =(退職金 − 退職所得控除)× 1/2

例えば、勤続25年で退職金2,000万円の場合。

  1. 退職所得控除 = 800万 + 70万 × 5 = 1,150万円
  2. 課税退職所得 =(2,000万 − 1,150万)× 1/2 = 425万円
  3. 所得税 = 425万 × 20% − 42.75万 = 42.25万円
  4. 復興税 = 42.25万 × 2.1% = 約0.89万円
  5. 住民税 = 425万 × 10% = 42.5万円
  6. 手取り = 2,000万 − 42.25万 − 0.89万 − 42.5万 = 約1,914万円

役員退職金の特例

役員等(取締役・監査役・執行役員等)で勤続年数が5年以下の場合、「短期退職手当等」として、退職所得控除後の金額に1/2を乗じる優遇措置が適用されません。つまり、控除後の全額が課税対象となります。

これは、短期間で高額な役員退職金を受け取るケースへの課税強化を目的とした制度です。勤続6年以上の役員であれば、一般社員と同様に1/2課税の恩恵を受けることができます。

なお、一般社員の場合も、勤続年数が5年以下で退職所得控除後の金額が300万円を超える部分については、1/2課税が適用されない改正(2022年施行)がある点に注意してください。

退職金には社会保険料がかからない

退職金の大きなメリットの一つは、社会保険料がかからないことです。通常の給与では、健康保険・厚生年金・雇用保険などの社会保険料が天引きされますが、退職金はこれらの対象外です。退職金にかかるのは所得税と住民税のみとなります。

退職金の受け取り方と確定申告

退職時に「退職所得の受給に関する申告書」を会社に提出することで、正しい税額が源泉徴収され、原則として確定申告は不要になります。この申告書を提出しない場合は、退職金の20.42%が一律で源泉徴収されるため、確定申告で精算する必要があります。必ず退職前に申告書を提出するようにしましょう。

よくある質問(FAQ)

退職金にはどのくらい税金がかかりますか?
退職所得控除と1/2課税の優遇により、退職金の税金は大幅に軽減されます。勤続20年で退職金800万円以下なら税金はゼロです。勤続30年で退職金2,000万円の場合、税金は約30万円程度です。
退職所得控除はどのように計算しますか?
勤続20年以下は「40万円 × 勤続年数(最低80万円)」、20年超は「800万円 + 70万円 ×(勤続年数 - 20年)」で計算します。勤続25年なら1,150万円の控除が受けられます。
役員の退職金は税金が違いますか?
勤続5年以下の役員は、退職所得控除後の金額に1/2課税が適用されず、全額が課税対象になる特例があります。勤続6年以上であれば一般社員と同じ計算です。
退職金に社会保険料はかかりますか?
退職金には社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険)はかかりません。かかるのは所得税と住民税のみです。これは退職金の大きなメリットの一つです。

【免責事項】

本ツールの計算結果はあくまで概算・目安であり、実際の金額とは異なる場合があります。

  • 一般的な計算式に基づくシミュレーションであり、個別の事情は考慮されていません。
  • 本ツールの利用により生じた損害について、当サイトは一切の責任を負いません。
  • 正確な金額は税務署・年金事務所・金融機関等にお問い合わせください。
  • 本ツールは税務相談・税務代理を行うものではありません。
  • 税率・料率は2026年3月時点のものです。

© くらしの計算機