住宅ローン残高1,500万円は、返済開始から10年前後が経過した方や、頭金を多めに入れてローンを組んだ方に多い残高水準です。繰り上げ返済によって完済時期を大幅に前倒しできるため、老後の住居費負担を軽減する効果が期待できます。

金利1.0%・残り25年の場合、300万円の繰り上げ返済(期間短縮型)で約5年の期間短縮と約40万円の利息削減が見込めます。返済額軽減型を選べば、月々の返済額を1万円以上減らすことも可能で、家計に余裕が生まれます。

この残高帯で繰り上げ返済を検討する際のポイントは、「手元資金をいくら残すか」です。一般的に、生活費の6ヶ月〜1年分の緊急予備資金は手元に残しておくことが推奨されます。また、教育費のピーク(高校・大学進学時)が近い場合は、繰り上げ返済に回しすぎて教育ローンを借りることになれば本末転倒です。

変動金利で借りている場合は、今後の金利上昇リスクも考慮しましょう。金利が上がると返済額が増えるため、早めに残高を減らしておくことでリスクヘッジになります。固定金利の場合は金利変動リスクがないため、繰り上げ返済と資産運用のリターン比較で判断するのが合理的です。