教育ローンの基礎知識
大学・専門学校など高等教育にかかる費用は年々増加しています。教育費を計画的に準備するには、教育ローンの仕組みを正しく理解することが重要です。ここでは国の教育ローンと民間教育ローンの違い、据置期間の活用法、奨学金との併用について解説します。
国の教育ローン(日本政策金融公庫)
日本政策金融公庫が取り扱う「国の教育ローン」は、固定金利2.25%(2026年3月現在)で最長18年の返済が可能です。借入上限は子ども1人あたり350万円ですが、自宅外通学や海外留学などの条件を満たすと450万円まで借入できます。世帯年収に上限がありますが、比較的幅広い家庭が利用可能です。
民間教育ローン
銀行・信用金庫などが提供する教育ローンは、金利3〜5%程度と国の教育ローンより高めですが、借入上限が500万〜1,000万円と高額に設定されていることが多いです。変動金利型が主流で、審査スピードが速い傾向にあります。複数の金融機関を比較して選ぶことが重要です。
据置期間の仕組み
据置期間(在学据置)とは、在学中は元金の返済を据え置き、利息のみを支払う期間です。月々の負担を抑えられるメリットがありますが、据置期間中も利息は発生するため、据置なしの場合と比べて利息総額は増えます。家計の状況に応じて判断しましょう。
ボーナス返済の活用
ボーナス返済を併用すると、通常月の返済額を抑えることができます。ただし、ボーナスが減額・カットされるリスクも考慮が必要です。無理のない範囲で設定しましょう。一般的にはボーナス返済分を借入額の30%以下に抑えることが推奨されます。
奨学金との組み合わせ
日本学生支援機構の奨学金は教育ローンとは別制度で、併用が可能です。第一種(無利子)は成績要件がありますが利息がかからず最もお得です。第二種(有利子)も金利上限が0.905%(固定)と教育ローンより大幅に低いため、まず奨学金を最大限活用し、不足分を教育ローンで補うのが賢い方法です。
教育費の目安
文部科学省の調査によると、大学4年間の費用は国公立で約250万円、私立文系で約400万円、私立理系で約550万円です。入学金・授業料のほか、教材費・通学費・一人暮らしの生活費なども含めると、さらに大きな金額になります。早めの準備が大切です。