新入社員の手取りはいくら?初任給22万円の実際の手取り額と2年目に減る理由

最終更新: 2026年3月

新社会人になって最初の楽しみは初任給。しかし、額面の22万円がそのまま振り込まれるわけではありません。この記事では、初任給の手取りの目安と、給与明細の読み方、そして2年目に手取りが減る理由をわかりやすく解説します。

初任給の手取り(結論:額面の85-87%が目安)

結論

初任給22万円の手取りは約18.5〜19万円(額面の約85〜87%)です。

差し引かれるのは社会保険料(約3万円)と所得税(約3,500円)。1年目は住民税がかからないため、2年目以降より手取りが多くなります。

「手取り=額面の8割」とよく言われますが、1年目は住民税がゼロのため、実際には額面の85〜87%が手取りになります。ただし、2年目の6月からは住民税が加わり、額面の78〜80%程度まで下がります。

つまり、2年目に昇給がなければ、手取りは月額で約1万円減ることになります。これは多くの新社会人が驚くポイントです。事前に知っておくことで、2年目のショックを軽減できます。

初任給別の手取り早見表

以下は独身・扶養なし・東京都在住・協会けんぽ加入を前提とした、社会人1年目と2年目の手取り比較です。

初任給(月額) 年収(賞与含む概算) 1年目の月手取り 2年目の月手取り 差額
20万円 約280万円 約17.1万円 約16.2万円 -約9,000円
22万円 約310万円 約18.8万円 約17.7万円 -約11,000円
25万円 約350万円 約21.3万円 約20.0万円 -約13,000円
年収の計算方法

年収は「月給×12ヶ月+賞与」で計算されます。上記の年収は夏・冬のボーナスを合計2ヶ月分と想定した概算です。企業によってボーナスの月数は異なります。

あなたの初任給の手取りを計算

新入社員向けの手取り計算ツールで、初任給の正確な手取りを確認できます。

給与明細の読み方(何が引かれている?)

初めての給与明細は項目が多くて戸惑うかもしれません。ここでは、初任給22万円の給与明細を例に、各項目を解説します。

給与明細の例:初任給22万円(1年目・4月)
【支給】
基本給 220,000円
【控除(社会保険料)】
健康保険料 -10,956円
厚生年金保険料 -20,130円
雇用保険料 -1,210円
【控除(税金)】
所得税 -3,770円
住民税 0円(1年目)
差引支給額(手取り) 183,934円

健康保険料:病気やケガで医療費の自己負担が3割で済む保険。料率は都道府県ごとに異なり、東京都の場合は約4.98%(本人負担分)。

厚生年金保険料:将来の年金のための保険。料率は全国一律9.15%(本人負担分)。給与から引かれる中で最も大きな項目です。

雇用保険料:失業した際の給付などのための保険。料率は0.55%(一般事業の場合)と少額です。

所得税:毎月の給与から概算で天引き(源泉徴収)され、年末調整で精算されます。1年目は年途中の入社なので、年末調整で還付される場合があります。

1年目は住民税ゼロ!その理由

新入社員の給与明細を見ると、住民税の欄がゼロになっていることに気づくでしょう。これは計算ミスではなく、住民税の仕組みによるものです。

住民税は「前年の所得」に基づいて「翌年6月」から課税される仕組みです。大学を卒業して4月に入社した新入社員の場合、前年(学生時代)にはアルバイト程度しか所得がないか、あるいは所得がゼロ。そのため、社会人1年目の6月〜翌年5月は住民税がかからないのです。

学生時代のアルバイト収入がある場合

前年のアルバイト収入が年間100万円以下であれば、住民税は非課税です。100万円を超えていた場合は、1年目でも住民税が発生する可能性がありますが、金額は少額です。

2年目に手取りが減るメカニズム

多くの新社会人が経験する「2年目の手取り減少」。そのメカニズムを詳しく見てみましょう。

社会人2年目の6月から、1年目の所得に対する住民税が給与から天引きされ始めます。初任給22万円(年収約310万円)の場合、住民税は月額約10,000〜12,000円です。

時期 額面22万円の手取り 住民税 備考
1年目(4月〜翌3月) 約18.8万円 0円 住民税なし
2年目(4月〜5月) 約18.8万円 0円 住民税はまだ前年度分
2年目(6月〜翌3月) 約17.7万円 約11,000円 住民税スタート!

つまり、2年目の6月の給与明細で突然手取りが1万円ほど減ることになります。給料が上がっていなければ、文字通り「手取りが減った」と感じるでしょう。

この「2年目の壁」を知っておくことは重要です。1年目の手取りを基準に生活費を組んでしまうと、2年目に家計が苦しくなる可能性があります。1年目から2年目の手取り減少分を見込んだ家計管理を心がけましょう。

1年目・2年目の手取りを比較

年収ダッシュボードで、1年目と2年目の手取りの違いを確認しましょう。

新社会人がやるべきお金の3つのこと

1. ふるさと納税を始める

ふるさと納税は社会人1年目から利用できます。年収310万円の独身の場合、限度額は約3万円。自己負担2,000円で約9,000円相当の返礼品を受け取ることができます。お米やトイレットペーパーなどの日用品を選べば、生活費の節約に直結します。

2. つみたてNISAで積立投資を始める

少額でも早くから始めることで、複利の効果が最大化されます。月1万円からでもOK。20代から始めれば、60歳までに大きな資産を築くことが可能です。ただし、まずは生活費3〜6ヶ月分の緊急予備資金を貯めてからにしましょう。

3. 給与の使い方ルールを決める

おすすめは「手取りの20%を貯蓄・投資に回す」ルール。手取り19万円なら約3.8万円です。残りの80%(約15.2万円)で家賃・食費・通信費などの生活費をやりくりします。1年目の住民税ゼロの期間は貯蓄のチャンス。2年目以降に備えて、しっかり貯めておきましょう。

iDeCoはいつから?

iDeCo(個人型確定拠出年金)も節税効果がありますが、60歳まで引き出せないデメリットがあります。まずはNISAと緊急予備資金を優先し、余裕が出てきたらiDeCoの検討を始めるのが現実的です。

新社会人のためのお金ツール

手取り計算・給与明細の解読・ふるさと納税の限度額チェックまで、新社会人に必要なツールを揃えています。

新社会人が知っておくべき給与の全体像

初任給〜2年目で起こる「手取り激減」の正体

新卒1年目は社会保険料の一部のみ天引きで、手取りはそれなりに残ります。ところが2年目の6月から住民税が引かれ始めるため、手取りが月1〜2万円減るのが一般的です。初任給22万円の場合、1年目の手取りは約18.5万円ですが、2年目は住民税の約8,000円が加わって約17.5万円まで落ちます。「2年目になって給料が増えないどころか減った」と感じる原因はここにあります。

さらに、3年目〜4年目で昇給があっても、標準報酬月額の改定タイミング(毎年4〜6月の平均を元に9月から変更)で社会保険料が上がるため、額面昇給ほど手取りは増えません。5万円の昇給で実際に手取りに残るのは約3.5万円程度という現実を最初に知っておくと、ショックが小さくなります。

給与明細で絶対にチェックすべき5項目

  1. 健康保険料:標準報酬月額×料率の半分。東京で月給22万円なら約10,900円(介護保険なし)。
  2. 厚生年金保険料:標準報酬月額×18.3%の半分。月給22万円なら約20,130円。
  3. 雇用保険料:給与総額×0.6%。月給22万円なら約1,320円。
  4. 所得税(源泉徴収):扶養人数と月額給与で決まる源泉徴収税額表に基づく。月給22万円・独身なら約3,620円。
  5. 住民税(2年目以降):前年所得の約10%を12等分。年収260万円で年間約8万円=月約6,700円。

天引き金額が前月と違う場合は人事部に確認を。計算ミスや手当変更の影響を発見できます。

新社会人が最初にやるべき3つのお金の仕組み化

給与が振り込まれる前に「自動で貯まる・増える仕組み」を作っておくのが、20代で資産形成するための最大のコツです。

  1. 給与振込口座と貯蓄用口座の分離:給与振込口座から、毎月給料日翌日に自動振替で貯蓄用口座へ固定額を移動させる設定を作る。住信SBIネット銀行やGMOあおぞらネット銀行の「定額自動入金サービス」が便利です。
  2. 積立NISA(月3〜5万円)の自動設定:楽天証券やSBI証券でクレジットカード積立にすれば、ポイントも貯まる。月3万円×30年×年利5%なら、約2,500万円に成長します。
  3. iDeCoへの加入検討(企業DCがない場合):所得控除による税メリットが大きく、年収350万円で月2万円拠出なら年間約3.6万円の節税。ただし60歳まで引き出せない点は要注意。

新社会人の手取り活用モデル(月給22万円・手取り約18万円)

項目 目安金額 比率
家賃(実家暮らしなら親へ)55,000円30%
食費・日用品35,000円19%
水道光熱・通信15,000円8%
交際費・趣味25,000円14%
積立NISA30,000円17%
貯蓄(緊急資金)20,000円11%

合計180,000円で、手取り内でやりくりできる試算です。ボーナスは原則「全額貯蓄・投資」にするのが王道で、年間ボーナス60万円を全額積立NISAに入れれば、月3万円と合わせて年96万円の投資が可能になります。

初年度から確定申告すべき3つのケース

  • ふるさと納税を5自治体超したとき:ワンストップ特例が使えないため確定申告が必要。
  • 年途中退職で再就職していない場合:源泉徴収で払いすぎた税金が還付される可能性大。
  • 医療費が年10万円を超えた場合:医療費控除で数万円の還付を受けられるケースがある。

e-Tax(マイナンバーカード方式)なら自宅のスマホ・PCから15分程度で完了します。社会人1年目から「確定申告の手順に慣れておく」のは、その後の副業・投資にも活きる投資です。

よくある質問

初任給22万円の手取りはいくらですか?
初任給22万円(額面)の手取りは約18.5〜19万円です。社会保険料(約3.2万円)と所得税(約3,800円)が差し引かれます。1年目は住民税がゼロのため、2年目以降より手取りが多くなります。
なぜ2年目に手取りが減るのですか?
住民税は前年の所得に基づいて翌年6月から課税されます。1年目は前年に所得がないため住民税ゼロですが、2年目の6月から1年目の所得に対する住民税(月約1万円)が天引きされ、手取りが減ります。
給与明細の見方がわかりません
給与明細は「支給」「控除」「差引支給額」の3つに分かれます。支給は基本給や各種手当、控除は社会保険料や税金、差引支給額が手取りです。当サイトの給与明細用語辞典で各項目を詳しく解説しています。
新社会人がやるべきお金のことは?
まず生活費3〜6ヶ月分の緊急予備資金を貯めましょう。次につみたてNISAで月1〜3万円の積立投資を始めるという方法があります。ふるさと納税は1年目から利用でき、実質2,000円で返礼品を受け取れるという特徴があります。
ボーナスの手取りはどのくらいですか?
ボーナスからも社会保険料と所得税が引かれ、手取りは額面の75〜80%程度です。ボーナス30万円なら手取り約23〜24万円。1年目は住民税がかからないためやや手取り率が高くなります。

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