年末調整・確定申告の控除チェックリスト【2026年版】|申告漏れを防ぐ15項目

最終更新: 2026年3月

控除チェックリスト 2026 年末調整・確定申告で申告漏れを防ぐ15項目 所得控除チェックリスト 基礎控除(48万円) 年末調整OK 配偶者控除(最大38万円) 年末調整OK 扶養控除(38〜63万円) 年末調整OK 生命保険料控除(最大12万円) 年末調整OK 社会保険料控除(全額) 年末調整OK 医療費控除(10万円超の部分) 確定申告 ふるさと納税(寄附金控除) 確定申告 雑損控除(災害・盗難) 確定申告 …ほか全15種類 申告漏れの節税インパクト 配偶者控除 約7.1万円 生命保険料 約2.4万円 医療費控除 約3〜5万円 ふるさと納税 実質2千円で返礼品 年末調整でOK ・基礎控除 ・配偶者(特別)控除 ・扶養控除 ・生命保険料控除 ・地震保険料控除 …ほか計10種類 確定申告が必要 ・医療費控除 ・寄附金控除 ・雑損控除 ・住宅ローン控除(初年) ・小規模企業共済等 …ほか計5種類 ※控除額は所得税率20%(年収600〜800万円)の場合の概算節税額 くらしの計算機 calclife.net

この記事でわかること

  • 年末調整・確定申告で使える所得控除15種類の一覧と適用条件
  • 各控除の控除額の目安と必要書類
  • 年末調整だけでOKな控除 / 確定申告が必要な控除の分類
  • 2026年税制改正による控除の変更点

年末調整や確定申告で「申告し忘れた控除があった」という経験はありませんか?所得控除は15種類もあり、すべてを把握するのは大変です。この記事では、2026年版の控除チェックリストとして、すべての控除を「年末調整で対応可能」「確定申告が必要」に分類しながら解説します。該当する控除を見逃さず、しっかり節税しましょう。

控除の全体像|年末調整と確定申告の違い

所得控除とは、課税所得を減らすことで所得税・住民税を軽減する仕組みです。控除額が大きいほど税金が安くなり、結果的に手取り額が増えます。会社員の場合、多くの控除は年末調整で処理できますが、一部の控除は確定申告が必要です。

年末調整 vs 確定申告の違い

年末調整: 会社が従業員の代わりに行う税金の精算手続き。11〜12月に必要書類を会社に提出するだけ。

確定申告: 自分で税務署に申告する手続き。翌年2月16日〜3月15日(還付申告は1月1日から)。e-Taxなら自宅から可能。

控除チェックリスト15項目

1
配偶者控除・配偶者特別控除
年末調整OK

配偶者の年間所得が48万円以下(給与収入103万円以下)の場合に最大38万円の控除。配偶者の所得が48万円超〜133万円以下の場合は配偶者特別控除(段階的に減額)。ただし、納税者本人の所得が1,000万円超の場合は適用不可。

控除額: 最大38万円(70歳以上の配偶者は48万円)
2
扶養控除
年末調整OK

16歳以上の扶養親族がいる場合に適用。年齢区分によって控除額が異なります。16〜18歳は38万円、19〜22歳(特定扶養親族)は63万円、23〜69歳は38万円、70歳以上(老人扶養親族)は同居で58万円・別居で48万円。

控除額: 38万〜63万円(年齢・同居状況による)
3
社会保険料控除
年末調整OK

健康保険・厚生年金・雇用保険の保険料は給与天引きで自動的に控除されます。それ以外に、家族の国民年金保険料を代わりに支払った場合も控除対象に。大学生の子どもの国民年金保険料を親が払った場合は忘れず申告しましょう。

控除額: 支払った社会保険料の全額(上限なし)
4
生命保険料控除
年末調整OK

生命保険・個人年金保険・介護医療保険の保険料を支払った場合に適用。新契約(2012年以降)は各区分で最大4万円、合計最大12万円の控除。保険会社から届く「控除証明書」を年末調整で提出します。

控除額: 最大12万円(一般生命保険4万+個人年金4万+介護医療4万)
5
地震保険料控除
年末調整OK

地震保険料を支払った場合に適用。火災保険には適用されませんが、地震保険は対象です。控除証明書を年末調整で提出します。

控除額: 最大5万円
6
医療費控除
確定申告が必要

年間の医療費が10万円(所得200万円未満は所得の5%)を超えた場合に適用。家族全員分を合算でき、通院の交通費(電車・バス)も対象。セルフメディケーション税制(OTC医薬品12,000円超)との選択制。医療費控除シミュレーターで還付額を計算できます。

控除額: 支払った医療費 - 保険金等 - 10万円(上限200万円)
7
ふるさと納税(寄附金控除)
ワンストップ特例OK 6自治体以上は確定申告

ふるさと納税の寄附額のうち2,000円を超える部分が控除対象。5自治体以内ならワンストップ特例で年末調整不要・確定申告不要。6自治体以上または他に確定申告する場合は確定申告が必要。ふるさと納税シミュレーターで上限額を計算できます。

控除額: 寄附金 - 2,000円(控除上限は住民税所得割の約20%)
8
iDeCo・小規模企業共済等掛金控除
年末調整OK

iDeCo(個人型確定拠出年金)や小規模企業共済の掛金は全額が所得控除。節税効果が非常に高い制度です。会社員は月額1.2万〜2.3万円、自営業者は月額6.8万円が上限。国民年金基金の掛金も対象。NISA vs iDeCo比較で最適なプランを確認できます。

控除額: 掛金の全額(会社員: 最大年27.6万円、自営業: 最大年81.6万円)
9
住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)
初年度は確定申告 2年目以降は年末調整OK

住宅ローンを組んで住宅を取得した場合、年末のローン残高の0.7%が最大13年間税額控除される制度。所得控除ではなく税額控除のため、税金から直接差し引かれ節税効果が大きい。初年度は確定申告が必要ですが、2年目以降は年末調整で対応可能。住宅ローン控除シミュレーターで計算できます。

控除額: ローン残高の0.7%(最大年35万円 x 最大13年間)
10
障害者控除
年末調整OK

本人または扶養家族が障害者手帳を持っている場合に適用。特別障害者(1級・2級等)は控除額が大きくなります。同居特別障害者の場合は75万円の控除。

控除額: 一般27万円 / 特別40万円 / 同居特別75万円
11
ひとり親控除
年末調整OK

婚姻歴の有無にかかわらず、生計を一にする子(所得48万円以下)がいるひとり親に適用。本人の所得が500万円以下であることが条件。2020年に創設され、性別を問わず適用される控除です。

控除額: 35万円
12
寡婦控除
年末調整OK

夫と離婚・死別した女性で、扶養親族がいるか所得が500万円以下の場合に適用。ひとり親控除に該当する場合はそちらが優先されます。

控除額: 27万円
13
勤労学生控除
年末調整OK

学校に通いながら働いている学生で、給与収入が130万円以下(合計所得75万円以下)の場合に適用。ただし、親の扶養控除が外れる可能性があるため、年収の壁シミュレーターで確認しましょう。

控除額: 27万円
14
特定支出控除
確定申告が必要

通勤費・転居費・研修費・資格取得費・書籍代・衣服費・交際費(いずれも業務上必要なもの)の合計が給与所得控除の半額を超えた場合に、超えた分を控除できます。会社の証明書が必要。該当する会社員は比較的少ないですが、自費で高額な資格取得費用を払っている場合は検討の価値があります。

控除額: 特定支出の合計 - 給与所得控除の半額
15
雑損控除
確定申告が必要

災害(地震・台風・火災等)・盗難・横領によって資産に損害を受けた場合に適用。損失額 - 保険金等 - 総所得の10%(または災害関連支出 - 5万円のいずれか多い方)が控除されます。控除しきれない場合は翌年以降3年間繰り越し可能。

控除額: 損失額 - 保険金等 - 総所得の10%(繰越3年可)

控除一覧表

控除名 最大控除額 年末調整 確定申告 よく該当する人
配偶者控除38万円OKOK専業主婦(夫)のいる方
扶養控除63万円OKOK16歳以上の子・親を養う方
社会保険料控除全額OKOK全会社員(自動)+家族分
生命保険料控除12万円OKOK生命保険加入者
地震保険料控除5万円OKOK地震保険加入者
医療費控除200万円不可必要医療費年10万円超の方
ふるさと納税住民税の約20%特例OK6件以上ふるさと納税利用者
iDeCo掛金控除81.6万円OKOKiDeCo加入者
住宅ローン控除年35万円2年目〜初年度住宅ローン利用者
障害者控除75万円OKOK障害者手帳保持者
ひとり親控除35万円OKOKひとり親の方
寡婦控除27万円OKOK死別・離婚した女性
勤労学生控除27万円OKOKアルバイトしている学生
特定支出控除給与所得控除超過分不可必要自費で資格取得した会社員
雑損控除損失額不可必要災害・盗難被害者

2026年税制改正の変更点

2026年の税制改正では、以下の点が変更されました。

詳細は年収の壁シミュレーターで確認できます。

関連シミュレーターで控除額を計算

よくある質問

年末調整と確定申告で受けられる控除の違いは?

年末調整で対応できるのは、配偶者控除、扶養控除、社会保険料控除、生命保険料控除、地震保険料控除、障害者控除、ひとり親控除、寡婦控除、勤労学生控除、iDeCo掛金控除、住宅ローン控除(2年目以降)です。医療費控除、雑損控除、特定支出控除、住宅ローン控除(初年度)、ふるさと納税(6自治体以上)は確定申告が必要です。

控除を申告し忘れたらどうなりますか?

控除を申告し忘れても、過去5年分までさかのぼって還付申告ができます。例えば2026年分は2031年12月31日まで申告可能。年末調整で申告し忘れた場合でも、翌年に確定申告すれば控除を受けられます。特に医療費控除やふるさと納税は忘れがちなので注意しましょう。

2026年の税制改正で控除はどう変わりましたか?

2026年の税制改正では、基礎控除が従来の48万円から最大95万円に引き上げられました。また年収の壁が103万円から178万円に引き上げられ、より多くの人が配偶者控除の範囲内で働けるようになりました。詳細は年収の壁シミュレーターで確認できます。

会社員でも確定申告が必要なケースは?

会社員でも確定申告が必要(または有利)なケースは、(1)医療費が年間10万円超、(2)ふるさと納税の寄附先が6自治体以上、(3)住宅ローン控除の初年度、(4)副業の所得が20万円超、(5)年収が2,000万円超、(6)雑損控除を受ける場合です。還付を受けるための確定申告は義務ではありませんが、手続きすることで税金が戻ってきます。

最も節税効果が高い控除は何ですか?

節税効果が大きいのは、(1)住宅ローン控除(税額控除で最大年35万円)、(2)iDeCo(掛金全額が所得控除)、(3)ふるさと納税(実質2,000円で返礼品)です。特に住宅ローン控除は「税額控除」のため、所得控除より節税効果が大きいです。手取り計算シミュレーターで控除の効果を確認できます。