つみたて投資の始め方【2026年版】
新NISA満額シミュレーション・年代別の月額目安

FP視点 2026年4月26日 公開/2026年税制対応

新NISAは年360万・生涯1,800万円まで非課税の最強の制度です。月100円から始められ、20年積み立てれば過去の世界株式の平均利回り(年5〜7%)で資産2倍以上が見込めます。本記事では始め方の手順、商品選び、年代別の月額目安、心理面の続けるコツまで整理します。

1. なぜつみたて投資なのか

日本の銀行預金金利は普通預金で年0.001〜0.1%程度。一方、世界株式の長期平均リターンは 年5〜7%(インフレ調整後) とされています。100万円を20年運用した場合の差は次のとおりです。

運用先年利20年後(100万円)
普通預金0.1%約 102万円
定期預金0.3%約 106万円
世界株式(保守)4%約 219万円
世界株式(標準)6%約 321万円
米国株式(標準)7%約 387万円

複利の力は時間に比例して大きくなるため、 始めるのが早いほど有利 です。ただし株式投資には元本割れのリスクがあり、過去の成績は将来を保証しません。複利シミュレーターで自分の条件を試算してみましょう。

2. 新NISAの基本ルール

2024年に始まった「新NISA」は、つみたて投資にとって 最強クラスの優遇制度 です。

年間上限対象商品
つみたて投資枠120万円(月10万円)金融庁が選定した低コスト投信
成長投資枠240万円個別株・ETF・投信(一部除外)
合計360万円/年
生涯非課税枠1,800万円うち成長枠は1,200万まで
新NISAの特徴

運用益(譲渡益・配当)が 完全非課税。売却した枠は翌年復活して再利用可能。夫婦2人で 生涯3,600万円 まで非課税運用できる計算です。

3. 始め方の3ステップ

STEP 1: ネット証券で口座開設

SBI証券・楽天証券・マネックス証券のいずれか。クレカ積立で1%還元(楽天キャッシュ・SBIで三井住友カードゴールド等)を活用できる証券会社を選ぶのがコスト最適化のコツ。マイナンバーカードがあれば最短即日〜数日で開設可能。

STEP 2: NISA口座を申込

証券口座開設と同時にNISA口座を申込。NISA口座は 1人1金融機関 しか持てないので慎重に選ぶ。年単位で金融機関変更は可能だが手間がかかる。

STEP 3: つみたて設定

商品(投資信託)を選び、月額・引き落とし日を設定。クレカ積立なら毎月自動で買付けされる。放置できる仕組みにすることが続けるコツ。

4. 商品選び — 全世界 vs S&P500

つみたて NISA で人気の上位2銘柄は次のとおり。どちらも信託報酬は0.1%以下と超低コストです。

ファンド信託報酬投資先過去10年平均リターン
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)0.05775%世界47か国 約3,000銘柄約 +10%/年
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.0814%米国大型500銘柄約 +13%/年

どちらを選ぶ?

過去のリターンはS&P500のほうが高かったが、 未来は不確実。米国一国集中のリスクを避けたいならオール・カントリー、米国の成長を信じるならS&P500。1本に絞るのが心理的にラクで、リバランスも不要。両方買うのは結局米国比率が高くなるだけなので、好みで1本決めるのが現実的です。

5. 年代別 月額の目安

手取り収入の 10〜20% が一般的な目安です。家計と相談しつつ、無理のない範囲で続けることが最重要。

年代世帯月手取り目安つみたて月額目安20年後の見込み(年6%)
20代独身20〜25万円1〜3万円460万〜1,380万円
30代共働き40〜50万円3〜7万円1,380万〜3,220万円
40代共働き50〜70万円5〜10万円(NISA満額)2,300万〜4,600万円
50代50〜70万円3〜10万円(取り崩し準備)運用継続+現金比率増

具体的な金額は 複利シミュレーター で試算可能です。住宅・教育費・老後の3大支出と並行して、つみたて投資の比率を決めましょう。

6. ドルコスト平均の真実

ドルコスト平均法は 「定額を継続的に買う」 手法です。価格が下がった時は多く買え、上がった時は少なく買えるため、平均取得単価を平準化できます。

よくある誤解

「ドルコスト平均法は一括投資より儲かる」は誤解です。長期上昇相場では 一括投資のほうがリターンは高い ことが多い研究結果があります。ドルコスト平均法の本当の価値は、 下落相場でも継続できる心理的な助け になることです。

投資初心者にはドルコスト平均法が向いており、相場に振り回されず20年・30年と続けられる土台になります。

7. ロボアドバイザーとの比較

項目自分でNISAロボアド(WealthNavi等)
手数料(年)0.05〜0.1%1.0〜1.1%
銘柄選び自分自動
リバランス不要(1本なら)自動
NISA対応△(一部対応)
20年後の差(月3万円積立、利回り6%)約 1,380万円約 1,300万円(手数料1%差)

手数料1%の差は20年で 約80万円 の差になります。手間をかけたくない人にはロボアドも選択肢ですが、コスト重視なら自分でNISA運用が基本です。

8. よくある質問

つみたて投資はいくらから始められますか?
主要ネット証券では月100円から積立可能。NISAつみたて投資枠の上限は年120万円(月10万円)。最初は月1〜3万円から始めて慣れてきたら段階的に増やすのが現実的。
何の銘柄を買えばいいですか?
つみたてNISAの王道は『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』または『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』。信託報酬0.1%以下と低コスト。どちらか1本に絞るのがシンプル。
年代別にいくら積み立てるのが目安?
手取りの10〜20%が一般的。20代月1〜3万、30代月3〜5万、40代月5〜10万。NISA満額(月10万)は世帯年収700万〜が目安。
ドルコスト平均法は本当に効果ある?
『一括投資より儲かる』わけではない。下落相場でも続けられる心理的な助けになることが最大のメリット。投資初心者に向く手法。
ロボアドバイザーとどっちがいい?
自分でNISA運用なら手数料0.1%、ロボアドは1%程度。20年で約80万円の差。コスト重視なら自分でNISA運用が基本。

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参考情報源

※本記事は2026年4月時点の制度・データに基づく一般情報です。投資には元本割れリスクがあり、過去の運用成績は将来のリターンを保証するものではありません。本記事は特定の銘柄・商品を推奨するものではなく、投資判断は自己責任で行ってください。

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